研究課題/領域番号 |
16K06155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松村 雄一 岐阜大学, 工学部, 教授 (20315922)
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研究分担者 |
古屋 耕平 岐阜大学, 工学部, 准教授 (40580056)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | パネル放射音 / 周期構造 / 振動制御 / 機械力学 / 機械力学・制御 |
研究成果の概要 |
メタマテリアルを利用し,放射音を広帯域に低減するようにパネルの複数の固有モードを同時に最適化する設計法の確立を目指した。パネルの固有モードは,各々,パネル上を伝播する特定の角度の波動で構成され,複数の固有振動でほぼ同じ角度を持つ。そこで,この角度の波動に効果的な周期構造を取り付けることで,複数の固有モードを形成する角度の波動がパネル上を伝播しにくくする方法を示した。これにより,複数の固有モードの振動を同時に低減でき,音響放射効率も制御できた。また,この効果は,日光東照宮の泣き竜で知られる「むくり」の効果を取り入れることで,より強調されることも明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
騒音が問題となる機械の代表である自動車の開発では,自動運転技術や電動化の進展に伴い,車内の静粛性への要求が今後益々高まると予想されている。車内音は,ルーフやフロアーなどのパネルからの放射音が原因とされるが,従来技術の延長線上では,静粛性を格段に向上させるのが難しく,音を逆相の音で打ち消すアクティブ制御が解決策の一つとされる。しかしながら,アクティブ制御には,追加の制御装置の搭載が必要で,駆動のために電力も必要とする。提案法によれば,コストをかけずに,パネルの形状を変化させておくだけで,車内音を広帯域に低減できる可能性がある。
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