研究課題/領域番号 |
16K06170
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機械力学・制御
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研究機関 | 兵庫県立工業技術センター |
研究代表者 |
才木 常正 兵庫県立工業技術センター, その他部局等, 主任研究員 (80470227)
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研究協力者 |
内海 裕一
山口 明啓
鈴木 道隆
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 弾性表面波 / 圧電材料 / 粉体 / 粒子 / マニピュレータ / アクチュエータ / 乾式 / 微粒子 |
研究成果の概要 |
弾性表面波(SAW)を用いた乾式粒子のマイクロマニピュレーション技術を確立するため,今まで不可能であった絶縁体粉のSAWアクチュエータによる輸送について検討した。その結果,SAWアクチュエータを傾斜,つまり重力を利用することで絶縁体粉を輸送できることがわかった。そして,実用化を考慮し,この傾斜させたSAWアクチュエータにホッパーを取り付けて小型フィーダーを作製した。そして,このSAWフィーダーを用いれば絶縁体粉を数mgで切り出せることがわかった。更に,SAWアクチュエータの応用を検討したところ,SAWには液体攪拌と温度上昇の能力があるため,電気化学分析の分野で利用できることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は今までは不可能であった誘電体粉の乾式精密制御が弾性表面波(SAW)アクチュエータにより可能となり,微小物体の乾式操作技術の一角を構築できたことである。そして,本研究成果により,一粒子操作の域までは達成できなかったが,様々な材料の粉体を数mgで正確に切り出せることから,幅広い分野で利用可能であると考えられる。特に,自動的に薬の調合等が可能な技術であるため,オーダーメイド等の創薬分野に役立ち,これからの日本の高齢者社会において社会的意義も大きいと考えられる。
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