研究課題/領域番号 |
16K06226
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電力変換・電気機器
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
寺西 研二 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (80435403)
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研究分担者 |
下村 直行 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (90226283)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 誘電体バリア放電 / 難分解性物質 / 水処理 / 酢酸 / OHラジカル |
研究成果の概要 |
放電プラズマによる難分解性物質分解の高速化と高効率化を目的とし,放電空間の大面積化が可能な誘電体バリア放電(DBD)による水処理技術の開発を行った。本水処理装置は,難分解性物質を含む処理水を平板電極表面上に水膜として供給し,水膜表面でDBDを発生させて難分解性物質を分解する構造である。電極表面上の水膜形成に重要な電極間距離調整機構を構築し,水処理装置の操作性向上を図った。アルゴンを放電ガスとし,放電ギャップ長を短くすることでインジゴカルミン水溶液の脱色ならびに酢酸の分解効率を向上させることができた。脱色ならびに分解効率の向上は,短ギャップ化によるOHラジカルの生成促進が要因の一つと結論づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,アルゴンガスを用いた誘電体バリア放電(DBD)を,薄膜状に形成した処理対象水面上で生成し,ギャップ長を短くすることで,難分解性物質の分解効率を向上させることができた。今後は目的・用途に応じて水処理装置の大規模化を行うことで,難分解性物質分解の高速化や,OHラジカルを効率よく生成できる放電ガスを模索することで,さらなる分解効率向上が期待できる。これにより,放電プラズマによる水処理技術の早期実用化に貢献できる可能性がある。
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