研究課題/領域番号 |
16K06227
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電力変換・電気機器
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
門脇 一則 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 教授 (60291506)
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研究分担者 |
尾崎 良太郎 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (90535361)
弓達 新治 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 助教 (40380258)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 静電噴霧 / ストリーマ放電 / 交互進展法 / 排ガス処理 / 廃水処理 / エレクトロスプレー / 水上沿面放電 / OHラジカル / プラズマ / パルス放電 / 排水処理 / OHラジカル / 極性反転パルス放電 / 脱臭処理 / 放電 / パルスパワー / 分解効率 |
研究成果の概要 |
パルスパワーを用いて,排ガス中や廃水中に含まれる難分解性物質を分解する技術の高効率化を目指す。注射針電極先端と水面との間の空間に,静電噴霧(エレクトロスプレー )により微小液滴を拡散させると共に,同一電極からストリーマ放電を進展させる。通常,ひとつの注射針電極から,噴霧とストリーマを同一空間に進展させることは難しい。我々はこの問題を解決するため,針先端の水滴の固有振動周波数に合致する脈動電圧にパルス電圧を重畳することにより,噴霧と放電を周期的かつ交互に進展させる手法を考案した。トルエン含有ガスの分解実験において,本手法の処理効率は,スプレー単独処理や放電単独処理よりも高い値を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
放電の休止期間に確実に静電噴霧を引き起こすことために,脈動電圧を注射針に印加する理由は,一定電界下での静電エネルギーのみで半球状液滴の先端部にテイラーコーンを形成するよりも,脈動電圧で水滴を固有振動させることにより運動エネルギーを付与したほうが,一定の位相で確実にテイラーコーンが形成されやすいのではないかと考えたからである。このような発想を元にして噴霧と放電の同一空間形成に対するミリ秒オーダーでの時間制御を試みた例はこれまでなく,学術的にも価値がある。さらに本技術は新しい排ガス・廃水処理技術としての応用が期待されることから,本研究は社会的意義も有している。
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