研究課題
基盤研究(C)
ダイヤモンドは多くの優れた特性を有するため、過酷な環境下で動作可能なパワーデバイスの材料として有望なワイドギャップ半導体である。本研究では、まず表面正孔導電層を有す水素終端ダイヤモンド上へ窒化物単膜構造及び窒化物/酸化物積層構造を形成する技術の確立を図った。次に、これら構造体の絶縁特性及び強誘電体特性を調査した。最後に、これらの構造をダイヤモンドFETのゲート絶縁膜に応用することで、オン電流値~-180 A/mm、耐圧値~250 VのFETの試作に成功した。
パワースイッチングデバイス用に開発されていたダイヤモンドFETでは、大電流動作・高耐圧(低リーク電流)特性を得るために重要な高いキャパシタンス値と高いエネルギーギャップ値を同時に満たすデバイス構造を適応するのが困難であった。本研究で検討を行ったAlN及びAlN/Al2O3積層構造は、高いキャパシタンス値と高いエネルギーギャップ値を同時に得ることができ、これらの構造を用いたFETは、大電流動作・高耐圧特性を有す可能性が高いことが明らかとなった。また本研究対象であるダイヤモンドFETは、自動車・無線通信・宇宙開発等の幅広い分野で応用が可能であり、本研究はその礎を築くものに位置付けられる。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 14件、 査読あり 14件、 謝辞記載あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 13件、 招待講演 3件)
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