研究課題/領域番号 |
16K06340
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
八木 秀樹 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (60409737)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 情報理論 / 符号化 / 情報セキュリティ / 乱数生成 / 情報源符号化 / 符号理論 / 2次符号化レート |
研究成果の概要 |
一様分布に従う乱数を変換して所望の確率分布を生成する問題はResolvability問題と呼ばれる.この問題では,確率分布の生成にかかるコストを削減するために,一様乱数が取る値域のサイズ(乱数生成レート)をできる限り小さくすることが求めらる. 本研究では,Resolivability 問題において可変長符号化の概念を提案し,このシステムに対する性能解析を行った.定常無記憶情報源またはその混合分布を所望の確率分布とした場合には,系列長に依存しない形式で最小乱数生成レートの公式を導出した.また,固定長のResolbability問題における確率分布の近似尺度の拡張を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で導出し可変長のResolvability問題における最小乱数生成レートの公式から,固定長の問題に対する最小乱数生成レートよりも平均的に変換のコストを下げられることを示している.さらにこの結果から,定常無記憶情報源やマルコフ情報源を近似する最小乱数生成レートは,この情報源からの出力系列を符号化する際の最小符号化レートと一致することがわかり,系列長に依存しない形式で最小乱数生成レートの公式が得られる.系列長に依存しない定数オーダの計算量で一様乱数の最少レートを計算することが可能になり,乱数生成アルゴリズムの設計の指針を与える結果と言える.
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