研究課題/領域番号 |
16K06365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
長 敬三 千葉工業大学, 工学部, 教授 (00633356)
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研究分担者 |
道下 尚文 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 電気情報学群, 准教授 (30535357)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 移動通信 / 基地局アンテナ / 移相器 / メタマテリアル / CRLH伝送線路 / 周波数共用 / CRLH / 移動体通信 |
研究成果の概要 |
本研究では,移動通信で複数の周波数帯の信号を同時に利用する基地局で問題となる,アンテナから送信される低い周波数帯の電波が隣接するサービスエリアへ干渉する問題を解決する手法として,低い周波数帯で通過位相が大きくなる右手/左手系複合(CRLH)伝送線路を基地局アンテナの移相器に適用し,低い周波数帯の指向性がより傾く構成を提案している.特に本研究では,線路に直列に挿入された容量と並列に接続しているインダクタンスを同時に変化させることで,位相可変量を従来の2倍にしつつ,整合特性のキーパラメータであるブロッホインピーダンスの変動を小さくできることを示した.また有限要素法解析により実現構造を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
移動通信は生活に必須な社会インフラとなり,日増しに増加する通信トラヒックを処理できる通信インフラの確保が重要となっている.一方無線通信に利用される電波の周波数は有限かつ貴重な資源であり,利用効率を最大限にまで高めることが求められている.本研究では,移動通信システム効率の劣化の要因となっている低周波数帯で生じる干渉を低減するために,メタマテリアルと呼ばれる自然界にはない材料をアンテナ部品に導入し,通常ではできない低周波数帯の放射方向をより傾けることができるアンテナを実現している.このような試みは世界でも例がなく,また周波数有効利用及びシステム効率向上に貢献できる社会的にも有用な技術である.
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