研究課題/領域番号 |
16K06386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計測工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
木下 勝之 京都大学, エネルギー科学研究科, 准教授 (80325240)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 非破壊評価 / 疲労 / ステンレス鋼 / 磁性 / 表面改質層 / 計測工学 |
研究成果の概要 |
本課題では,オーステナイト系ステンレス鋼表面に生成した表面改質層センサを用いて,マルテンサイト相の発生しにくい温度域でも使える疲労劣化センシングシステムの開発を行った.設計可能な表面改質層センサを開発するため,ショットピーニングを用いた生成方法を検討し,設計条件を明らかにした.さらに,疲労試験を行い,疲労センサとして使用可能なことを確かめた.また,加熱装置付き疲労試験機を開発し,マルテンサイト相発生量が減少する温度で試験した結果,同じ繰り返し数ならば室温付近と同程度の出力が得られることがわかった.さらに,より精密な表面改質層センサの理論モデルの構築,疲労度予測法や基本特性の評価技術を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,表面改質層センサの設計条件が明らかになるとともに,疲労センサとして利用できることも確認できたため社会の安全に貢献できる.また,本研究で開発した表面改質層センサの理論モデルやSUS304鋼の硬さ非接触評価法などは,他の磁性複合材料やショットピーニングの性能評価にも応用可能である.さらに,これまでSUS304鋼の磁気特性が繰り返し変形とともに変化することを示す研究は見られたが,それを応用した疲労度予測法はなかったので,それを開発した点は学術的にも社会的にも意義がある.
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