研究課題/領域番号 |
16K06414
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
制御・システム工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金澤 尚史 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (90452416)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | システム工学 / 制御工学 / 多目的ゲーム / 進化ゲーム / 模倣ダイナミクス |
研究成果の概要 |
本研究では,複数の目的を持つ利己的なエージェントの集団や異なる価値観を持つエージェントが共存する集団において,各エージェントが模倣によって自身の行動を選択する状況をモデル化する進化ゲームダイナミクスを定式化し,その性質を明らかにした. また,その成果をカスタマーレビューに基づく消費者行動のモデル化や利己的ルーティングのモデル化・制御に応用し,前者については消費者が不合理な行動をとってしまう条件を明らかにし,後者については全体にとって最適なフローを実現する課税額決定法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,単一目的ゲームにおいて非常に重要な概念であるにもかかわらず,多目的ゲームにおいてあまり研究されてこなかった多目的進化ダイナミクスを提案するものである.現実社会や近年の工学システム,特に計算機科学や情報通信,スマートグリッドの解析・設計においては,複数の評価関数が存在する場合が一般的である.これまでの研究では,複数の評価関数のうち1つを選ぶか単純な重み付き和で1つにまとめて扱うことしかできなかったが,本研究課題の成果によって,複数の目的を直接扱うことが可能となる.そのため本研究は,社会システムのモデル化・解析や工学的な応用を含めた分野横断的な研究へと発展する大きな可能性を秘めている.
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