研究課題/領域番号 |
16K06438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
斎藤 豪 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (90452010)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 硫酸塩劣化 / エトリンガイト / 二次生成 / モノサルフェート / C-S-H / C-A-S-H / 27Al NMR / Al配位数 / モノカーボネート / Siのbridging site / 遅れエトリンガイト生成 / 共存物質 / 前処理乾燥 / XRD/Rietveld解析 / 遅延エトリンガイト / 乾燥・温度条件 / 結合水 / 水蒸気吸着 / FT-IR |
研究成果の概要 |
C-S-Hがエトリンガイト(Ett)の二次生成を促進するメカニズムの解明を目的として、化学組成およびAl結合状態の観点から検討を行った。乾燥条件の異なる合成モノサルフェートと各種共存物質を混合し、Na2SO4水溶液を用いて練り混ぜ水和した結果、C-S-Hが共存した場合では、乾燥条件によらず、Ettの二次生成量が顕著に増大した。この現象は、単純な化学組成では整理できなかったが、C-S-Hが共存した場合のみ、27Al NMRスペクトルに4配位Alピークが確認された。このことから、C-S-HはSi鎖中にAlを置換して4配位Alを形成するために、Ettの二次生成を促進するものと考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遅延EttやC-S-Hに含まれる水の存在形態およびその構成比について着目し,未だ実証されていないFamyらによる「仮説」を,単純化した「実験」によって,共存物質であるC-S-Hの影響を「定量的」に「把握・実証」しようとする試みは世界初であり,また乾燥条件の制御やC-S-Hの影響を「定量的」に把握するために, 水蒸気吸着等温線の測定,コンダクションカロリメータによる測定および27Al-NMRによるEttの形状・構造解析等,これまで用いられてこなかった新しい分析技術を用いて「実証する」ことは学術的かつ独創的な点であると考えられる.
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