研究課題/領域番号 |
16K06458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造工学・地震工学・維持管理工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
原田 隆郎 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 教授 (00241745)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 地方自治体 / 橋梁点検 / 部分塗替え / 応急塗装 / 素地調整 |
研究成果の概要 |
本研究では,橋梁定期点検において発見された桁中間部の軽微なさびや腐食に対して,素地調整を省略してスプレー塗料で対策する応急塗装を提案し,その有用性を確認した.具体的には,軽微な腐食を模擬した試験体に応急塗装を施し,複合サイクル促進試験によって換算5年の板厚減少量の変化を求め,腐食抑制効果を確認するとともに,現場適用試験による実橋に対する応急塗装手法の劣化抑制効果も確認した.その結果,素地調整を省略して,橋梁点検時に応急的なスプレー塗装を行うことは,さびをそのまま放置するよりも,腐食抑制効果があることが確認できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
橋梁点検時に応急塗装を実施しなかった場合,つまり,さびが生じている部位を次回点検まで無対策のまま放置した場合,鋼部材の劣化は少なからず進行する.よって,部分塗装の対象範囲でない鋼桁中間部の劣化部位に,少なくとも5年に1回の応急塗装を実施することで,比較的軽微な塗膜劣化や腐食を有する部材の耐久性延伸につながる.また,財政的に疲弊している地方自治体は,自らが抱える多くの中小橋梁に対して,応急塗装によるコスト縮減可能性のある塗替えシナリオを提示できる.
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