研究課題/領域番号 |
16K06492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地盤工学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
吉田 秀典 香川大学, 創造工学部, 教授 (80265470)
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連携研究者 |
掛川 寿夫 香川大学, 創造工学部, 教授 (50325320)
末永 慶寛 香川大学, 創造工学部, 教授 (00284349)
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研究協力者 |
松本 直通
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 放射性物質 / セシウム / ストロンチウム / 除染 / 電気泳動法 / ヒドロキシアパタイト / 籾殻 / 土壌からの抽出 / 吸着試験 / 電気泳動試験 / 土壌汚染 / 汚染水 |
研究成果の概要 |
本研究では,まず,陸域の除染として,フレコンバッグ中の汚染土からの効率的なセシウム抽出かつ吸着を行うために電気泳動法による試験を行った.フレコンバッグの中心に陽極を,外側に陰極を配することで,陽イオンであるセシウムの移動,吸着を試みた.試験から,電解質に酢酸アンモニウム水溶液を採用することで,抽出の助力にもなり,提案手法の有用性が確認された.また,水圏の除染として,多種の水溶液においても,研究者が開発した魚骨由来のヒドロキシアパタイトを水溶液中に浸漬させるだけでストロンチウムを選択的に吸収し,例えば,蒸留水や塩水環境下であれば,1週間後(168時間後)には,ほぼ全てを吸着できることが判明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,除染後,フレキシブルコンテナに一時保管される汚染土から放射性セシウムを抽出かつ吸着し,フレキシブルコンテナ内の放射線量を下げるだけでなく,ある一定以下になった除染土壌を建設資材として用いることも可能になると考える.また,研究代表者らが開発したヒドロキシアパタイトを用いることで,塩水環境下などでも選択的に放射ストロンチウムを取り除くことが可能になると考える.こうした陸域ならびに水域に関する新しい除染方法の提案/開発は,学術的に価値が高いだけでなく,放射性物質の減容化や,困難な箇所からも放射性物質を取り除くことができることから,社会的にもその意義が非常に大きいと考える.
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