研究課題/領域番号 |
16K06501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
横尾 善之 福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (90398503)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 逆推定 / 成分分離 / 河川流量 / スケール依存性 / 空間代表性 / 時定数 / 流域面積 / 流量変動 / 降雨流出 / モデル / データ / 貯留量 / 浸透量 / 流出量 / スケール / 観測データ / 流域 / 水工水理学 / 水循環 / 水資源 / 水圏現象 |
研究成果の概要 |
本研究は降雨流出過程の「スケール依存性」と「空間代表性」の発現過程を明らかにするため,まず,流量データに基づく主要な降雨流出過程の逆推定とモデリング手法を開発した.これを利用して日米の97流域に分布する合計148地点の毎時の河川流量データを解析し,「スケール依存性」の発現過程を調べた.その結果,流域面積の大きな大陸河川では降雨に対する応答が速い成分が消失し,河川流量が平均化されるメカニズムを明らかにすることができた.「空間代表性」の発現過程については,まだ解析中である.なお,降雨流出過程は時空間スケールよりも気候条件の影響を大きく受けていることも分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,流域面積に依存して降雨流出過程が変化する「スケール依存性」と,流域内の空間的多様性が下流では消失する「空間代表性」の発現過程を明らかにすることを目的として実施した.本研究は「空間代表性」の発現過程は明らかにしていないが,「スケール依存性」の発現過程を初めて明らかにするという,流域水文学における画期的成果を得ている.なお,「スケール依存性」の影響は集水面積が10,000km2以上の流域を境に発現することを確認したため,日本の流域の場合は「空間代表性」の問題を主に対象とすればよいことが分かる.これらの知見は,河川管理に役立てることができると考えられる.
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