研究課題/領域番号 |
16K06508
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
冨永 晃宏 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60135530)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 河岸凹部 / ワンド / 止水域 / 流れ構造 / 土砂堆積 / 植生 / 水制 / 導流工 / 段落ち / 平面渦 / 流砂輸送 / 土砂輸送 / 維持管理 |
研究成果の概要 |
河川の側岸に存在するワンドや止水域を安定に維持管理する水理学的な手法について様々な観点から検討した。第一の観点は,出水時にワンドの土砂堆積の抑制を目的とし,導流工により堆積土砂を排出する手法であり,土砂堆積抑制に有効な導流工の設置法を流れ構造と土砂堆積の関係から明らかにした。第二の観点は,河岸における低速域の確保と土砂堆積の促進を目的とした流水制御法であり,植生も想定した杭群の設置方法及び水制先端形状が下流の流れ構造と土砂堆積促進に与える影響を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的な意義は,河道側岸に存在する凹部であるワンドや止水域において,水理構造物を用いて流れと土砂の移動を制御する手法について幅広い条件の下で検討し,その効果を明らかにした点にある。これらの知見を元に,河岸凹部に求める目的に応じて必要とされる機能を安定して得られるようにする手法を選択できるようになる。 研究成果の社会的意義としては,現実的な境界条件のもとで流れ構造と土砂堆積の関係が明らかにされることで,現地の状態に応じた制御工法の提案が可能となり,希少魚類の生息環境改善やワンド域の継続的利用や水生生物の生息域改善を目的とした干潟の生成に寄与することができる。
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