研究課題/領域番号 |
16K06512
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田村 隆雄 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 准教授 (40280466)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | 森林 / 洪水低減機能 / 林業 / 流域治水 / 流出解析 / グリーンインフラ / 限界 / 複層林 / 針広混交林 / 水文観測 / 遮断蒸発 / 水工水理学 / 水循環 / 防災 |
研究成果の概要 |
一級水系・那賀川にある特色ある橋本林業林地(針広混交複層林,択伐式施業)を対象とした水文観測・流出解析を行い,その洪水低減機能の定量的評価,および那賀川上流域の森林改変による洪水低減機能の向上について検討した. 研究の結果,橋本林業林地の遮断蒸発率は20%と一般的な林地のそれと同等であったが,近隣の森林より洪水低減機能にやや優れると推察された.その理由は表層土壌層厚と地表面抵抗の大きさにあると考えられ,林相が反映されたものだと考えられた.長安口ダム上流域の針葉樹林を橋本林業式に改変した流出シミュレーションから2014年台風11号洪水の場合,ビーク流量を7%低減することができると推察された.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後の林業のモデルケースと見なされ,針広混交複層林・択伐式林業が営まれている橋本林業林地の洪水低減機能を水文観測と流出解析によって定量的に評価することができた.これはグリーンインフラとして注目されている森林を活用した流域治水を考える上で貴重な知見となる.また森林には木材生産や洪水低減機能など数多くの公益的機能があるが,その総合評価にも寄与できる.さらに地域林業という観点からは橋本氏のように積極的に取り組む林業家のモチベーションともなりうると考える.
|