研究課題/領域番号 |
16K06557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
渡辺 亮一 福岡大学, 工学部, 教授 (50299541)
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研究分担者 |
浜田 晃規 福岡大学, 工学部, 助手 (30751870)
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研究協力者 |
古賀 義明
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | フルボ酸鉄 / ヘドロ / 光フェントン反応 / 浄化 / 干潟 / アサリ / 有明海 / 溶存鉄 / ヘドロ分解 / 干潟浄化 / フルボ酸鉄シリカ / 二枚貝 / 干潟再生 / 環境修復 / 底泥 |
研究成果の概要 |
有明海のアサリの漁獲量は昭和58年に約9万5千トンの漁獲を記録した後,翌年には5万トンを下回るまでに減少し,それ以降減少し続けここ20年間は1万トンにも満たない年が多く,近年のアサリの漁獲量減少は顕著な状態となっているのは明らかである.本研究ではヘドロ化した干潟へフルボ酸鉄シリカを人工的に供給し,フルボ酸鉄による酸化作用と合わせて,珪藻類の増殖が起こることで干潟が従来の機能を取り戻すことを期待して実証研究を進めてきた.期間内の研究では,資材の有効性を確認するために,熊本県長洲干潟において実証研究を開始し,現場における干潟再生効果の定量的な把握を目指して研究を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
廃棄物である木屑と下水汚泥又は食品廃棄物を一次発酵したものに,水処理剤として使用されているシリカ・鉄水溶液薬品を混合し,フルボ酸鉄シリカ含有物を製造できることを利用している点が学術的に独創的なポイントである.この技術によって,非常に安価でヘドロ浄化に有効なフルボ酸鉄シリカ資材を作成することが可能となっており,有明海のように広大な場所でも適応可能な浄化方法となっている.学術的な意義は,水域の富栄養化を抑制しながら同時にヘドロ浄化が行われるところにある.この成果は,有明海における底泥環境の改善に役立つとともに,漁場の再生へとつながって行き,最終的には有明海の環境修復へと進んでいく可能性が高い.
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