研究課題/領域番号 |
16K06558
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
立藤 綾子 (田中綾子) 福岡大学, 工学部, 教授 (10131830)
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研究分担者 |
平田 修 福岡大学, 公私立大学の部局等, 助教 (00461509)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 土壌還元化 / 生態的安定化 / 土壌細菌の生存率 / 生物多様性 / Biolog試験 / 土壌細菌の生残率 / (1)焼却灰の土壌還元化 / (2)固化灰の破砕処理 / (3)不燃残渣との混合処理 / (4)炭酸化 / (5)中性化 / (6)塩類の洗出し / 焼却灰の土壌還元化 / 細菌の生残率 / 生ごみ堆肥覆土材 / 細菌群集解析 / Biokog基質利用性 / 16SrDNA解析 / 廃棄物最終処分場 / 焼却残渣 / 生物指標 / 堆肥覆土 |
研究成果の概要 |
埋立廃棄物の安定化を生物多様性を有した土壌様物質へ改変することと位置付け、その評価指標としての生物指標の有効性及び土壌還元化を促進する技術について検討した結果、様々な環境阻害要因に耐性を有する芽胞及び一般細菌の生残率および群集構造解析の組み合わせが有用な指標であることを明らかにした。また、土壌還元化を阻害する高塩類及び高pHを一般環境レベルにするための洗い出し及び二酸化炭素による中性化を促進する技術として一旦固化させた焼却残渣の破砕処理及び破砕不燃物との混合処理が実埋立場の日常作業で対応できる有用な技術であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筆者らが本研究で適用する手法は汚染土壌の修復分野では比較的汎用性のある手法として認知されており、最終処分場の廃棄物を汚染物質と捉えると、汚染土壌が非汚染土壌に返還される過程は廃棄物の土壌還元化過程と類似するため、これら手法を廃棄物の特性に合わせた試験方法に改変することによって科学的根拠のある有用な手法となり得る。この手法によって、今後起こり得る潜在的なリスクも評価でき、リスクを低減する技術の提案も行えるため、最終処分場の維持管理期間の長期化や新規処分場建設の困難性等の最終処分場管理者が抱える問題に対する一つの解決策を提示するこができ、最終処分場に掛かるコスト削減と負の遺産の削減に寄与する。
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