研究課題/領域番号 |
16K06580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
菅野 秀人 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (20336449)
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研究協力者 |
林 敬祐
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート造柱 / 軸鉄筋 / アンボンド / エネルギー吸収 / 力学的性能 / 鉄筋コンクリート構造 |
研究成果の概要 |
鉄筋コンクリート造柱の軸方向に極軟鋼棒をダンパーとして内蔵した部材を提案した。その活用例として、全体曲げ変形挙動が卓越するピロティ架構の地震応答低減効果について検討した。その結果、軸方向にダンパーを内蔵することにより,架構の全体曲げ変形が適度に抑制され、軸変形・水平変形ともに地震応答を低減することが可能であることがわかった。ただし、ダンパー量を過度に多くすると全体曲げ崩壊形式から層崩壊形式に移行し、ダンパーとしての機能が損なわれることがわかった。ダンパー量を架構の静的増分解析結果のみに基づいて設定する方法について提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都心部などで多くみられる形状がスレンダーな高層建物は、地震時に建物全体がしなる全体曲げ変形挙動が卓越する場合が多い。本研究成果はこのような建物の耐震性能の向上に寄与しうるものと考える。本研究では、特に日本国内においては「避けるべき構造」と認識されている一方で、機能面では社会的ニーズの高いピロティ構造への適用に着目した。本研究により、柱軸方向にダンパーを設置して、ピロティ架構の建築計画的な利便性を損なわずに、耐震性能を向上させることが期待できる知見を得た。
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