研究課題/領域番号 |
16K06604
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
清水 秀丸 椙山女学園大学, 生活科学部, 講師 (70378917)
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研究分担者 |
若島 嘉朗 富山県農林水産総合技術センター, 富山県農林水産総合技術センター木材研究所, 副主幹研究員 (10446635)
石山 央樹 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (90634436)
長谷川 益夫 富山県農林水産総合技術センター, 富山県農林水産総合技術センター木材研究所, 主任専門員 (90446633)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 圧縮木材 / 面格子 / 耐力壁 / 初期剛性 / 初期スリップ変形角 / 耐震 / 建築構造・材料 |
研究成果の概要 |
面格子壁とは、伝統的木造建築物の耐震補強に多く用いられる人気の耐震要素である。しかし、面格子壁の有する問題点として、木材の痩せ等による初期スリップ変形が挙げられる。本研究により、圧縮木材を用いた面格子接合部の開発を行い、その性能を実験等によって確認した。実験の結果、圧縮木材を用いた面格子接合部によって初期スリップ変形という問題点の解決が可能となった。圧縮木材の変位回復は、圧縮温度60℃圧縮率60%のような低温かつ高圧縮率のものほど変位回復が大きいことを確認した。耐久性実験の結果、応力残存率は、圧縮木材より縦圧縮材で高い傾向を示した。 また、研究成果の一部を日本建築学会学術講演梗概集に投稿した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果により、面格子壁が有する初期スリップ変形角という問題点の解決が可能となった。これは、中地震においても面格子壁が耐力壁として機能し、建物の損傷を防ぐことを意味する。圧縮木材により、この機能を発揮するため、接合金物などを多用しない社寺仏閣などの伝統的建築の耐震補強への活用が期待される。
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