研究課題/領域番号 |
16K06622
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築環境・設備
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
松田 礼 日本大学, 理工学部, 教授 (30469580)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 振動感覚 / 水平振動 / 心理生理反応 / 振動環境 / 振動加速度レベル / 生理心理反応 / 車両振動 / 振動レベル / 音刺激 |
研究成果の概要 |
本研究は,水平振動の振動感覚に及ぼす音の影響を心理生理反応から測定した実験的研究である。実験で用いた刺激は,水平振動(左右・前後方向)による振動刺激,雑音(ホワイトノイズ)と音楽による音刺激である。水平振動と音を同等の大きさに感じる等価騒音レベルは振動レベルに比例することが明らかになった。心理反応測定の結果から,振動の感覚的強度は振動のみの条件と比較して,音を加えると僅かに減少する傾向がみられ,振動の不快感は音刺激の音量が大きくなると増加する傾向であった。生理反応測定の結果から,振動と音を同等の大きさに感じる音量よりも小さい音量を振動と同時に暴露すると副交感神経系が優位に働く傾向がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は,現時点で適切な評価尺度がない振動と音が同時に存在する複合環境を対象として,振動感覚に及ぼす音の影響を心理反応と生理反応の両面から検証したことである。本研究の成果は,振動のみで評価されていた従来の振動環境評価に対して音の影響を加えた新たな基盤構築として重要な学術的意義をもつ。また,走行中の自動車や鉄道における車両内やローラーコースター等の遊戯施設で使用する音を選定するために活用すれば,振動乗り心地やスリル感の向上に寄与できると考えられる。さらに,振動音響療法等の医用工学の分野に応用できれば,客観的なリラクゼーション効果の評価が可能になると予想される。
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