研究課題/領域番号 |
16K06632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
田中 麻里 群馬大学, 教育学部, 教授 (10302449)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | タイ / 居住環境 / 防災教育 / 洪水 / 伝承 / 絵本 / 住宅計画 / 住環境 / 子ども / 読み語り / ワークショップ / 防災 / 都市計画・建築計画 / 住宅 |
研究成果の概要 |
本研究では、洪水被災したタイ住宅公団住宅地を対象として、居住環境と居住者の洪水対応を明らかにした。バンコクに比べてチェンマイでは洪水は頻繁に起こり、洪水前後の対応や伝統行事などに減災の生活様式が認められる一方で、バンコクでは2011年に初めて洪水を経験した人が多く、公的な避難所が避難生活の長期化に対応するなど、洪水対応に見られる地域特性を明らかにした。また、調査結果を居住者と共有し、洪水経験を伝える防災絵本の制作を行った。完成後に読み語りを行ったところ、地域レベルでの災害経験を伝える防災絵本は、当該地域のみならず、地域外における防災教育の教材としても有効であることをを提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タイでは、居住地レベルでの洪水対応の報告は極めて少ないが、本研究は、タイ住宅公団住宅地を対象として居住地レベルでの洪水対応の地域特性を明らかにしている。さらに、調査結果を踏まえた防災絵本の制作、読み語りという一連の実践研究を行い、洪水経験を次世代に継承する防災教育の方法を提示したが、これは居住環境を持続的に継承する方法論としても有効である可能性を持つ。
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