研究課題/領域番号 |
16K06650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
鳥海 基樹 首都大学東京, 都市環境科学研究科, 准教授 (20343395)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ワインスケープ / スマート・スプロール / 地方集権 / 中央分権 / グラン・パリ / 首都圏整備計画 / マルセイユ / ユーロメディテラネ公 / サン・テミリオン / シャンパーニュ / ブルゴーニュ / ワイン観光 / アグリテクチャー / 文化的景観 / 世界遺産 / 都市再生 / 政治主導 / 郊外化 / 広域都市計画 |
研究成果の概要 |
最大の実績は、2018年6月に上梓した『ワインスケープ』である。今後の農村観光やフード・ツーリズムの発展を見込むに、それら遺産を守り活かすべく、食文化研究への文化遺産論や都市計画学の参入は不可欠である。本書は、その基礎理論を構築した。同時に、無形と有形の遺産を統合する視点を提示した。食には味わいや所作という無形遺産と共に消費の場があり、さらには食材の生産空間や流通基盤がある。それらを縦断する視点の提起や、その活用による地域振興の議論は、上書の大きな貢献と思料する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、我国の文化財保存論に欠落している酒造遺産という新たな学問分野を開拓し、かくなる遺産を6次産業的に捉えるアイデアや、それを扱う都市計画にスマート・スプロールという現実的概念を提供する。また、ワインスケープという新たな概念、さらにはその保存理念の抽出は、他の食文化の遺産保護や景観創造に関する建築学・都市計画学の基礎的フィロソフィを形成し、今後の学術的発展の基台を形成する。また、行政学や文化経済学への学際的波及効果もあろう。さらに、オギュスタン・ベルク氏やジャン=ロベール・ピット氏との意見交換は、本研究の国際的な拡がりという意義を有する。
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