研究課題/領域番号 |
16K06656
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
厳 爽 宮城学院女子大学, 生活科学部, 教授 (60382678)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 精神科救急入院料病棟のEBD / 看護拠点 / 治療空間 / クリニカルパス / 空間モデルの構築 / 治癒環境 / 直接介入しない看護行為 / 空間の可視性 / 看護拠点の開放性 / 癒しの環境 / 可視性 / クリニカルパスとの連携 / 外部空間へのアクセシビリティー / 精神科救急入院料病棟 / Evidence-Based Design / 看護拠点のあり方 / EBD(根拠に基づく設計) |
研究成果の概要 |
空間利用空間構成の実態、病棟スタッフの空間への意識を把握することで、精神科救急病棟における建築的・空間的課題を抽出することができた。看護拠点に関わる建築計画においては、スタッフステーションの広さ、患者との関わりやすさ、患者が主に滞在する共用空間との配置関係及び開放の度合いにおける空間の工夫が必要であることが明らかになった、スタッフが考える望ましい治療・療養空間と、空間の現状と乖離している点が多いことが浮き彫りとなった。 クリニカルパスと連動して空間が計画(もしくは運用)されている病院が少なく、看護拠点のあり方を含めて、医療・看護と空間計画の連携への検証が今後の課題として挙げられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患患者にとっては、病院に「居ること」が治療の一環となっており、「居る為の空間」が適切であるか否かが治療効果に大きく影響する。一方で、治療し、早期退院を目標とする精神科救急入院料病棟が平成14年に新設されたものの、空間構成は従来の隔離・収容型病院によっている。 整備ニーズがさらに増加する現在のタイミングにおいては、本研究は研究蓄積のない精神科救急入院料病棟の空間整備状況、空間利用特徴及び整備の実態を明らかにしたことは学術的意味として大きな意味をもち、今後の超急性期精神疾患患者のための空間の設計根拠を提示することが可能となったことが社会的意義として挙げられる。
|