研究課題/領域番号 |
16K06666
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
山中 新太郎 日本大学, 理工学部, 准教授 (30459862)
|
研究協力者 |
佐藤 光彦
藤本 陽介
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | 東日本大震災 / 漁村集落 / 居住地移転 / コミュニティー再生 / 近隣付き合い / コミュニティ再生 / 防災集団移転 / コミュニティ / 付き合い / 都市計画・建築計画 |
研究成果の概要 |
この研究では東日本大震災で被災した宮城県石巻市雄勝町名振地区を対象に、①震災前から高台移転後に至るまでの居住地や居住形態の変遷と、②高台での生活の定着具合や地域コミュニティの継続具合をヒアリングや実地検証から把握し、小規模漁村集落の居住地移転に対する課題や可能性を検証した。付き合う相手、付き合いの内容が仮設時に変化し、それが引き継がれるようにして現在の近隣関係が形成されていることがわかった。また、避難生活時、仮設時の生活を通して「私的な付き合い」が活発に行われるようになり、現在にまで継続されていた一方で、震災前は比較的多く行われていた「公的な付き合い」は、世帯数の減少とともに少なくなっていた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では地縁的な結びつきの強い宮城県石巻市内の漁村小集落を対象に、被災した世帯や被災をせずに集落に留まった世帯を対象に被災前から現在までの居住地の変遷と近隣関係の変化を把握した。地区内の防集団地に移転した世帯は、全て地区内の被災者であったが、世帯の流出が多かったために震災前にあった講が解散され寄り合いなどの「公的な付き合い」が減る一方で、避難生活時、仮設時の生活を通して「私的な付き合い」が現在でも継続されており、付き合いの相手や内容が大きく変容していることが分かった。また、被災していなかった居住者についても、近隣に防集団地が建設されたために付き合いの相手や内容が変化していることがわかった。
|