研究課題/領域番号 |
16K06679
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
飛ケ谷 潤一郎 東北大学, 工学研究科, 准教授 (30502744)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 南イタリア / スペイン / ルネサンス / 庭園 / 建築書 / イタリア / イスラーム / アラゴン家 / アラゴン |
研究成果の概要 |
本研究により、スペイン統治下(1450~1550年)のナポリやパレルモを中心とした南イタリアの建築の様式変遷については、15世紀には主にフィレンツェの影響、16世紀には主にローマの影響といった従来の説に加え、イスラームやゴシックの伝統が残存するスペイン王国(ないしはアラゴン王国)の様式変遷との類似性も見られることが示された。ただし、スペインとともに大航海時代の主役として競い合っていたポルトガルとの関係については今後の課題としたい。というのも、15世紀末のスペインとポルトガルの建築様式にはいずれも二次元的な装飾過多という特徴が見られるからである。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
16世紀のイベリア半島の国々は、当時の日本とも少なからぬ関わりがあり、世界史的な観点からは従来の建築史編纂で重視されてきたアルプス以北の国々よりも積極的に取り上げられるべきと考えられる。本研究の学術的意義はその一助となることをめざしたものであり、社会的意義についてみても、たとえば16世紀後半のイル・ジェズ聖堂の形式がアジアや中南米にまで普及したように、長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産を考える上でも、大航海時代の担い手であったスペインとポルトガルの果たした役割は重要である。
|