研究課題/領域番号 |
16K06681
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
頴原 澄子 千葉大学, 大学院工学研究院, 准教授 (40468814)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 教会堂 / 過修復 / 余剰教会堂 / 複合用途教会堂 / 慈善団体 / 会社登録 / 教会堂保全団体 / セント・オルバンズ大聖堂 / 教会堂建設協会 / I. Bulmer-Thomas / ナショナル・トラスト / 余剰教会堂基金 / 友人のいない教会堂の友の会 / 会社法 / I. ブルマー=トーマス / 歴史的教会堂保存基金 / 宗教施設 / 適用除外 / Ivor Bulmer-Thomas / Redundant Churches Fund / National Churches Trust / Listed Buildings / 社会資産 / 歴史的建造物 / 英国 |
研究成果の概要 |
英国においては、19世紀、社会不安が広がる中で、社会維持の手段として宗教が再注目された。過修復も行われたが、例えばセント・オルバンズ大聖堂の修復事業のように、考古学者や古建築保護協会からの倫理的観点から様々な批判を受けた事業もあった。一方、20世紀には社会資産となるべく複合用途教会堂が建設された。また、文化財保護行政では、使用中の教会堂は「モニュメント」の定義から外され、例外的(特権的)扱いも受けた。 だが、教会堂を維持は困難を極め、実質的には民間団体が教会堂維持保全を担い、教会堂維持保全は、広くは慈善団体(Charity)または、会社(Company)に組み込まれて行ったことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
英国における宗教施設は、社会資産として維持保全あるいは新築されていく過程で、時に過修復も行われ、複合用途への転換も試みられたが、文化財である以前に宗教施設であるという認識から、法的保護体制が独自の形で進められ、結果として、不使用となった余剰教会堂はむしろ取壊しの危機は大きく、他用途への転換や、民間維持保全団体への移譲など、多様なセーフティーネットが模索された上で、維持保全が進められたることが明らかとなった。
|