研究課題/領域番号 |
16K06687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
小倉 暢之 琉球大学, 工学部, 教授 (30117569)
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研究分担者 |
金城 春野 琉球大学, 工学部, 助教 (90739624)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 戦後沖縄 / 仲座久雄 / 規格住宅 / コンクリート住宅 / 応急住宅 / 近代建築 / 住宅計画 / コンクリート建築 / 建築技術 |
研究成果の概要 |
本研究は、沖縄が本土と隔絶された復帰前の状況の中で、軍工事を手本として地元建築技術者のレベルに基づく建築生産体制を閉じた地域で形成し、「純粋培養」的に展開した建築現象に着目し、先進技術の導入に対して、地元建築界が如何に対応していったのか、当時の建築界の指導者の一人であった建築家仲座久雄の活動を中心に明らかにしたものである。 具体的には、終戦直後の応急対応としての木造プレハブによる規格住宅の設計と建設、そして、コンクリート住宅の設計と普及について建築図面及び公文書等、各種資料を元に考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、戦後沖縄の近代建築、取り分け本土復帰以前の内容は公文書の一般公開まで不明な点が多かったが、近年の開示と、関係者への聞き取りや資料収集により多くの内容が明らかになった。特に、終戦直後の地元住民への大量の住宅供給を短期間に達成した「規格住宅」の解明は、当時の地元建築生産体制を熟知した仲座の功績を再評価するとともに、近年頻発する自然災害対応住宅供給への貴重な手掛かりを示唆する機会ともなった。さらに、コンクリート住宅の普及についても、地域完結型建築生産における先進技術の土着化という点において意義ある成果を納めた。
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