研究課題/領域番号 |
16K06689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
三浦 要一 高知県立大学, 文化学部, 教授 (70305803)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 古社寺保存法 / 特別保護建造物 / 修理 / 設計変更 / 寺社建築 / 寺院建築 / 日本建築史 / 文化財修理 |
研究成果の概要 |
古社寺保存法時代における特別保護建造物の修理は、資料を基礎に検証をおこなうことにより、当初形式の解明に有用となることが指摘できる。施行細則の第三條にある設計変更は、古社寺保存会に諮詢されて許可された設計変更に加え、未諮詢となっていた設計変更を確認することができた。許可されていた設計変更の内容は屋根の葺材や形式の変更が多く、移築を含む限定的なものであった。 設計変更以外に変更された箇所があり、小屋材や軒廻りは古代や中世の技法、「確固タル証蹟」が調査されないままに部材が取り替えられていた。古社寺保存会には未諮詢であったことで文書などの記録が残されず、施工後は結果的に当初形式の解明が困難になる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、古社寺保存法時代に特別保護建造物が設計変更により、当初形式に復原されているわけでなく、建設の年代と形式が複合したものになっていることを実証した。設計変更に関する建築史基礎資料を集成することは、当初形式を復原的に考察を加えることを可能にする。日本建築は根本修理が200年周期といわれ、本研究は今後における再修理に備えて有益な情報を提供することで、文化財建造物の保護に寄与するものと考えられる。
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