研究課題/領域番号 |
16K06696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
是澤 紀子 日本女子大学, 家政学部, 准教授 (40431978)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 神社 / 本殿 / 中世 / 近世 / 維持保全 / 建築史 / 文化財 / 境内 / 建築 / 景観 / 神体山 / 山林 / 環境 / 神社建築 / 中近世 / 歴史的環境 / 樹木景観 / 絵図 / 活断層 / 建築史・意匠 |
研究成果の概要 |
本研究では中近世の神社を対象として、神社建築と境内を含む山林が一体となって形成してきた神社の保存・再生について検討を行った。その結果、境内の変化と後背林の植生の変化には信仰対象の変化に基づく相関を示した。社殿背後の植生の在り方は神社にとどまらず寺院の鎮守社にも共通性が見出せる。また春日大社より移築した旧社殿の分布調査からは淀川水系および大和川水系の河川近くに立地する傾向にあることが確認できた。神社建築の細部装飾のうち蟇股の事例からは、工匠の移動により地域を超えた意匠の継承が見出せるとともに、内部彫刻の付加や類例の制作など中世の維持保全の一端が見出せた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神社の保存・再生は、自然環境の保存・再生と密接なかかわりを持っている。しかしながら、信仰の場の一部として、神社建築とともに維持保全されてきた近世以前の手法については不明な点が多い。とりわけ自治的な村落が成立した中世後期には、人々と神社との深いかかわりが指摘されてきたが、中世後期から近世にかけての神社建築および境内、その周辺環境の変化を追っていくと、いかに神社建築や境内の構成に新たな文化を取り入れて適応させてきたか、それらの整備の際に人々が求めた環境の創造と維持保全への視点を理解することが可能となると考えられる。
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