研究課題/領域番号 |
16K06697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
玉田 浩之 大手前大学, メディア・芸術学部, 准教授 (70469112)
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研究分担者 |
水島 あかね 明石工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (90454769)
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研究協力者 |
田村 恵子 オーストラリア国立大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外国人住宅地 / 郊外住宅地 / ジェームス山 / 神戸 / 接収 / 塩屋 / 洋館 / 異人館 / 近代住宅 / 都市形成 |
研究成果の概要 |
本研究では、神戸市垂水区塩屋のジェームス山外国人住宅地に関する文書、写真、地図等、国内外の資料を収集し、昭和初期に始まる住宅地建設のための用地取得の経緯や外国人住宅の建築的特徴や居住実態を明らかにした。戦中・戦後の土地建物の接収の実態を把握するともに、開発主E.W.ジェームスの住宅地拡張計画を発見し、分析を行った。拡張計画はジェームスの死去により頓挫したが、その後、住宅地を継承した塩屋土地株式会社により開発は続けられ、ジェームスの思い描いた裏山開発計画の一部が引き継がれることになった。ジェームス山の開発は社会情勢の変化に度々翻弄され、現在に至っていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ジェームス山外国人住宅地の開発に関する資料は少なく、その経緯を明らかにするためには国内のみならず海外の資料に目を向ける必要があった。E.W.ジェームスの遺産管財人であったハロルド・S・ウィリアムズ資料や新聞記事などから当時の様子を復元的に考察することにより、これまで不明であった外国人住宅地の居住実態や変容過程を解明することができた。外国人によって開発された住宅地の存在そのものが珍しく、同時期に建設された郊外住宅地との比較から見てもその特異性が際立っている。本研究で取り上げた外国人住宅地は神戸の文化的な多様性を示す貴重な事例のひとつといえる。
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