研究課題/領域番号 |
16K06700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築史・意匠
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
安 箱敏 呉工業高等専門学校, 建築学分野, 准教授 (30725908)
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研究分担者 |
石田 潤一郎 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 教授 (80151372)
三宅 拓也 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (40721361)
平井 直樹 清水建設株式会社技術研究所, その他部局等, 研究員 (50724481)
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連携研究者 |
中川 理
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研究協力者 |
砂本 文彦
西川 博美
金 珠也
澤田 勇志
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 京城市街地計画 / 京仁地方計画 / 市街地計画公園 / 工業団地 / 防空計画 / 都市計画公園 / 京仁工業地帯 / 用途変容 / 都市インフラ整備 / 富川 / 植民地 / 朝鮮半島 / 都市計画 / 京成市街地計画 / 都市史 / 都市計画史 |
研究成果の概要 |
植民地期ソウルにおける近代都市化の過程に注目し都市空間の変遷の具体像を解明した。成果として、現在ソウルの都市計画の根幹となる「京城市街地計画(1936年)」とその内の一大事業であった区画整理事業により形成されていく公共用地確保過程の一部を明確にした。また、戦局の深刻化につれ戦時体制に備える空地造成事業が別途着手されるなか、これらの防空計画には公開空地や緑地機能を重ねて計画されていたことを解明した。京城府における産業都市化は、永登浦地域の編入から「工業団地」としての「京仁地方計画」へ拡張され、都市問題を解決するための住宅地造成から防空対策までが同時複合的に計画されていく一連の過程を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本統治期ソウルについての都市計画史研究は、近年まで植民地期初期の計画に重点を置いた研究が多く、1930年代後半より行われる都市計画に関する研究は漸く本格化してきた段階である。特に戦時期を含む1940年代を前後する都市計画については、戦時下の方便的な施策と捉えられる傾向が強く研究成果の蓄積は皆無に等しい。しかしそこには日本国内で行われた都市計画事業の成果と反省を踏まえた施策が試みられ、韓国解放後にはこれらを土台に新たな取組がなされていく。本研究では、このような植民地期産業都市の形成と変遷過程を精査分析することで日本国内の都市整備との相違を理解し植民地都市の近代化の特質を把握することができた。
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