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明治~戦前期の木造建築に使われた良材の産地とその年輪データに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K06701
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 建築史・意匠
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

藤井 裕之  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (30466304)

研究分担者 大山 幹成  東北大学, 学術資源研究公開センター, 助教 (00361064)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード年輪パターン / 近代和風 / 木造建築 / 近代 / 現代 / 産地推定 / 良材 / スギ / ツガ / 年輪年代法 / 木材の産地 / 国産針葉樹 / 近代和風建築
研究成果の概要

近世をカバーする時期のデータ不足を補うとともに、年輪による産地推定のための基準データづくりに資する目的で、常時公開されている明治から昭和戦前期の木造建築において、年輪データの計測に適した良材を全国的に渉猟した。木材の大規模消費地や有力産地を避けて対象を絞った結果、最終的に四国地方と新潟・山形・福島一帯に所在する11件の住宅建築において、合計650点の天井板や長押を選定し、年輪計測用の素材を得た。そのうち、これまでに四国地方3件、山形県庄内地方1件の計測作業が終了し、各地における当該期の年輪パターンを補強できた他、年輪パターンによる産地の絞り込みや、未知の木材産地の把握につながる成果を得た。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、わが国の年輪研究でこれまで等閑視されてきた当該期の木造建築を見直し、年輪研究における弱点の補強と、年輪による産地推定研究の足場づくりを試みる点に大きな意義がある。現代の国産木材に対する一般的理解は、スギ、ヒノキ、マツ以外はあってないようなもの、良材といえば木曽桧か秋田杉、といったように単純化しすぎているが、先の大戦で荒廃する前までは、全国各地で多様な木材利用があった。本研究は、年輪研究本体の目的のみならず、年輪データを媒介に、そうしたかつての森林資源の一端に光を当て、再評価するものである。もたらされる成果は、今後増加が予想される当該期の建造物保存修理における活用が期待される。

報告書

(5件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 年輪年代学の最近の進展2018

    • 著者名/発表者名
      大山幹成
    • 雑誌名

      考古学と自然科学

      巻: 76 ページ: 15-35

    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 日本産ヒノキ科樹木の木材産地推定に向けた標準年輪曲線ネットワーク構築2017

    • 著者名/発表者名
      大山幹成, 米延仁志, 星野安, Marta Dominguez-Delmas, Ignacio Garcia-Gonzalez, 鈴木伸哉, 藤原健, 安江恒, 佐野雅規, 庄建治朗
    • 学会等名
      第32回日本植生史学会大会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2021-02-19  

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