研究課題
基盤研究(C)
大きな磁気励起子による熱伝導、所謂、スピンによる熱伝導を利用した新しい絶縁性高熱伝導材料が期待されている。そこで、スピンによる熱伝導を持つ新しい物質の開発とその機構を解明すること目的として、鉄酸塩化物Ca2FeO3Clと鉄酸化物LaSrFeO4の研究を行った。Ca2FeO3Clの単結晶は育成できなかったが、LaSrFeO4の単結晶育成に成功した。その熱伝導率を測定した結果、大きなスピンによる熱伝導を観測し、高熱伝導材料への指針と新しいスピンによる熱伝導機構の知見を得ることができた。
大きなスピンによる熱伝導を持つ新しい物質を発見することができた。これにより、今まで考慮されていなかった物質群においても、大きなスピンを持つ可能性が示された。さらに、新しいスピンによる熱伝導機構の知見を得ることができ、大きなスピンによる熱伝導を持つ物質の新しい指針を得ることができた。以上により、本研究は、絶縁性高熱伝導材料への応用に貢献する社会的意義があり、スピンによる熱伝導機構解明に向けての学術的意義がある。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 17件、 オープンアクセス 8件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (22件) (うち国際学会 11件、 招待講演 3件)
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