研究課題/領域番号 |
16K06719
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
奥野 剛史 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (70272135)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 蛍光体 / 希土類 / 発光 / 光材料 / ランタノイド / 光物性 / 硫化物 / 光機能性 / 熱蛍光 / エネルギー緩和 / 材料工学 |
研究成果の概要 |
省消費電力の照明や表示をえるために、新規蛍光材料の開拓が望まれている。とくに長波長の橙赤色を示す高効率かつ安定な材料が必要である。本研究では、反応性の高い硫黄を含んだ新しい蛍光材料を開発した。ランタン、イットリウム、ケイ素といった元素を用いた。発光イオンとしては、青色や黄色材料として知られているセリウムを用いた。光励起の場合の効率は最高で62%に達する。橙赤色の発光色を制御することができた。また、紫外光から緑色の間の広い波長範囲の光を励起に用いることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いたセリウムは、白色LEDにも使われている高効率の蛍光イオンである。しかし、橙赤色のような長波長で発光する例はこれまでほとんど知られていなかった。また、通常は酸素や窒素を含んだ化学物質が蛍光体として用いられており、高温高圧等の特殊な条件が作製には必要である。本研究では、硫黄やその蒸気を用いることで、セリウムによる高効率の長波長発光をえることに成功した。作製条件や用いる材料の最適化により、いっそうの効率向上や高機能化、すなわち省消費電力への貢献が期待できる。
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