研究課題/領域番号 |
16K06722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機材料・物性
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
亀島 欣一 岡山大学, 環境生命科学研究科, 教授 (50251616)
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研究分担者 |
三宅 通博 岡山大学, 環境生命科学研究科, 特命教授 (30143960)
西本 俊介 岡山大学, 環境生命科学研究科, 准教授 (90435826)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ジオポリマー / 天然ゼオライト / 固化反応 / 気孔率 / マクロ多孔体 / 構造・機能材料 / 無機工業化学 / 環境材料 |
研究成果の概要 |
本研究では天然ゼオライトのジオポリマー原料としての可能性を検討した.熱処理されたゼオライトを用い,賦活剤を含む水溶液中で湿空養生して硬化体が得られた.硬化時の自然剥離がジオポリマー化の指標となった.得られた硬化体は既報と同程度の物性値を示すジオポリマーであった.種々の添加剤や脱気での気孔率制御はできなかったが,バッチ組成により40%程度までの気孔率を示すジオポリマーが得られた.ゼオライトのようにシリカが多い粘土鉱物やガラス粉との比較から,ゼオライトの方がジオポリマー原料に適していた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で扱ったジオポリマーはセメント・コンクリートと異なり耐酸性の基材であることから,酸性雨の影響がある場所でも利用可能な建築材料として利用できる.その様な基材を多孔質化することで,有機物の生分解などで処理水が酸性化した状態でも安定な分離が可能で,既存の多孔体よりも幅広い分野で利用できる新しい分離材料への応用が可能となる.さらに,国内で産出される天然ゼオライトを有効利用できるため,東北地方などでの新たな産業創出に結びつき,震災復興や地方の活性化への一助となることも期待される.
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