研究課題/領域番号 |
16K06750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
西谷 要介 工学院大学, 工学部, 教授 (30439260)
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研究協力者 |
北野 武
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | バイオマス / 複合材料・物性 / 材料加工・処理 / グリーンコンポジット / 環境材料 / 機械的性質 / 表面処理 / エンジニアリングプラスチック |
研究成果の概要 |
本研究では,強化繊維および樹脂材料ともに植物由来の原料を用い,実際の機械材料として多用されているエンプラに匹敵する機械的性質や耐熱性を有する高性能なエンプラ系複合材料を創製することを目指し,天然繊維強化エンプラ系複合材料の高性能化を目的に,①天然繊維コーティング技術,②天然繊維の分散制御技術,および③天然繊維/樹脂間の界面制御技術を検討した.マレイン酸処理やエポキシ樹脂処理などの新しいコーティング技術を考案した.また界面接着性や繊維分散性を向上させるためにマレイン酸変性樹脂の導入などの材料設計技術だけでなく,スクリュ構成の変更などの成形加工技術も組み合わせて高性能化を実現した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,実際の機械材料として利用可能なエンジニアリングプラスチック(エンプラ)に匹敵する各種性能を有する天然繊維強化植物由来エンプラ系複合材料の創製に必要な技術として,(1)天然繊維コーティング技術,(2)繊維分散制御技術,および(3)繊維/樹脂間の界面制御技術の3つを確立したことが最大の特徴である.特に,総植物由来原料を用いた天然繊維強化植物由来エンプラ系複合材料は,世界的に見ても希少な成果であり,しかも繊維コーティング技術,第3成分の導入のような材料設計技術だけでなく,二軸押出機中のスクリュ構成などの成形加工技術を用いており,様々な高分子系複合材料の開発の指針となる成果である.
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