研究課題/領域番号 |
16K06764
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
複合材料・表界面工学
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研究機関 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
後藤 健 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 准教授 (40300701)
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研究協力者 |
島村 佳伸
井上 翼
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 複合材料 / 破壊 / 界面 / カーボンナノチューブ / ナノ材料 / 熱処理 |
研究成果の概要 |
配向性カーボンナノチューブ(CNT)シートを用いた複合材料の引張強さを向上するために、高温での熱処理や延性に富む熱可塑性樹脂との複合化による破断ひずみの向上を検討した。高温での熱処理では、CNTの結晶性を高め複合材料の弾性率が向上するが、破断ひずみは低下した。マトリックス樹脂の側鎖のOH基の割合を変化させることで、CNTとの接着性を変化させた。その結果、OH基が少ない方が破断ひずみを向上することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭素繊維に変わる強化素材として期待されているカーボンナノチューブ(CNT)を用いた複合材料は構造材料として使用するには引張強さが不十分である。しかし、破断ひずみが小さく結果として引張強さは炭素繊維強化プラスチックの半分以下である。本研究では、CNT複合材料の破断ひずみの向上に資するマトリックス樹脂またはサイズ材として熱可塑性樹脂を用いることが有効であることを示し、今後の新しい強化素材としてのCNTの可能性を広げた。
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