研究課題/領域番号 |
16K06783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
染川 英俊 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 構造材料研究拠点, グループリーダー (50391222)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 材料工学 / マグネシウム / 偏析 / 変形双晶 / 溶質元素 / インデンテーション / 内部摩擦 / 力学特性 / 結晶粒界 / 双晶 / 粒界 |
研究成果の概要 |
添加元素が変形双晶界面に偏析した多様な二元系マグネシウム合金を用い、変形双晶活用による特性改質や新規特性発現の可能性について調査、検討を行った。靱性特性やき裂伝播経路は、双晶界面に偏析する溶質元素によって変化し、母相元素と強固に結合する元素添加は、靱性改善に有効であることを解明した。また、内部摩擦特性は、変形双晶の存在や界面偏析に影響を受け、界面偏析エネルギ―が小さな元素を双晶界面に偏析させることは、界面構造変化に関連した内部摩擦能劣化の抑制に効果的であることを明確にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形双晶の形成は、マグネシウムの塑性変形を補完する重要な機構であるが、母相と変形双晶界面近傍は、き裂進展経路となることが多く、高靱性化の阻害要因として認知されている。しかし、変形双晶界面に偏析する溶質元素と母相元素との結合状態を制御することは、き裂進展に対する抵抗力の向上をはじめ、特性付与に繋がることを究明した。特に、界面偏析エネルギーを特性改質の識別因子として扱えることは、新規合金開発や更なる双晶界面活用法探索の点から極めて有用である。
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