研究課題/領域番号 |
16K06802
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
材料加工・組織制御工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
津田 大 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員研究員 (80217322)
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研究分担者 |
尾崎 友厚 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, その他部局等, 研究員 (50736395)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 新規Ti基複合材料 / TiC粒子 / Ti析出 / Ti2C / N添加 / 時効処理 / トリモーダルコンポジット / 力学特性 / Ti基複合材料 / 微細組織 / 複合材料 / 時効 / 機械的特性 / Ti(C,N) / TI析出 / N固溶 / Zr析出 / 結晶学的方位関係 / TEM / 変態 / 機械的性質 |
研究成果の概要 |
Ti、CおよびN(TiNあるいは窒素ガス)を原材料とし、反応アーク溶解法により、TiC分散Ti基複合材料を合成した。また、アーク溶解後に時効処理を試みた。 その結果、本複合材料中のTiC中にはTi2Cから変化したTiが析出しており、TiC粒子の硬度値を低下させる。また、最適熱処理を施すことにより当該複合材料の強度、伸びが上昇することも確認された。本方法は、硬くて脆いセラミックス分散金属基複合材料の新しい強靭化法となりうる可能性を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
窒素(N)添加により硬いセラミックス相(TiC粒子)と軟らかい金属相(Ti)を共存させることによりセラミックス粒子の脆さが改善されること、また最適な熱処理により優れた強度・延性を具備したセラミックス粒子分散複合材料が合成できることを明らかにした。また、TEMによる微細組織の詳細な観察から得られた結晶学的情報をもとに、セラミックス中への金属析出機構を明らかにしたことは大きな学術的貢献である。 今回得られた成果は他の複合材料への応用展開も期待できるため、変形可能なセラミックス粒子を分散させた金属基複合材料創製への可能性を有している。
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