研究課題/領域番号 |
16K06830
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
久保田 富生子 九州大学, 工学研究院, 助教 (60294899)
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研究分担者 |
後藤 雅宏 九州大学, 工学研究院, 教授 (10211921)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 抽出 / イオン交換 / 分離回収 / レアメタル / 希土類 / 貴金属 / 抽出剤 / リサイクル / 吸着 / 反応・分離工学 / 分子認識 / 廃棄物再資源化 / 化学工学 / 分析科学 |
研究成果の概要 |
スカンジウムおよび貴金属の分離回収を例に、分離が難しいレアメタルのためのイオン交換型分離媒体の開発を行った。具体的には、複数の工業用抽出剤を用いた協同(拮抗)抽出系の開発、アミド酸型抽出剤の開発、抽出能力を有するイオン液体の開発によって新しい分離システムを構築した。製錬残渣や携帯電話、自動車排ガス触媒などの使用済み製品からこれらの金属の分離回収を行い、新規分離システムの有用性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特徴は、実用化可能な分離媒体の開発を行う点にある。工業用抽出剤を用いて分離を可能にしたことは実用的であり、その上で分離膜の中に協同効果を再現し、初めてScの定量的膜透過を実現したことは学術的にも意義が大きい。アミド酸型抽出剤は、容易に官能基を変化させることが可能、かつ操作条件により陰イオンあるいは陽イオン交換型の抽出剤になり、さまざまな金属に対応可能である。官能基(アミノ酸分子)-金属の相互作用に基づく抽出剤の設計は学術的にも興味深い。
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