研究課題/領域番号 |
16K06833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化工物性・移動操作・単位操作
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
西浜 章平 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (00347668)
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研究分担者 |
吉塚 和治 北九州市立大学, 国際環境工学部, 教授 (70191567)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 膜分離 |
研究成果の概要 |
本研究では、極性有機溶媒へ適用可能な高性能なナノろ過システムの開発を目的として、(1)ゼオライトコーティング膜の調製法の確立、(2)MFI型ゼオライトコーティング膜を用いたポリエチレングリコール(PEG)のナノろ過、(3)MFI型ゼオライトコーティング膜を用いた金ナノ粒子のナノろ過について研究を行った。調製したMFI型ゼオライトコーティング膜は、ジメチルホルムアミド(DMF)中においても高いナノろ過性能を発揮し、5nmの金ナノ粒子を90%以上阻止可能であることを明らかにした。また、本ナノろ過システムに濃度分極モデルを適用し、その性能を定量的に評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、多くの化学工業において、製品を合成後の極性有機溶媒を中心とした反応溶液中から、未反応物や残留した反応試薬を簡便に分離する手法が求められている。これらの系に対しては、ナノろ過システムが最適であると考えられているにもかかわらず、極性有機溶媒へ適用可能な分離膜が存在しないため、他の分離手法を用いる必要が生じている。本研究では、無機材料であることから極性有機溶媒に対して高い耐久性を有するMFI型ゼオライトコーティング膜を調製し、極めて高いナノろ過性能を有していることを明らかにした。本研究で得られた成果は、新規な分離システムの開発に大きく貢献することが可能であると期待できる。
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