研究課題/領域番号 |
16K06846
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応工学・プロセスシステム
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松根 英樹 九州大学, 工学研究院, 助教 (10380586)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | シリカ / 抗ガン剤 / ナノカプセル / ドラッグデリバリー / 自己崩壊 / 環境応答性 / 抗がん剤 / DDS / シルセスキオキサン / 配位結合 / 刺激応答性 / 細胞 / ジスルフィド結合 / カプセル / グルタチオン / GSH / ジスルフィド |
研究成果の概要 |
研究実施者が独自に開発した材料を用いて,内包した薬剤の保持と放出を制御できるガン治療用ナノカプセルを創製した.具体的には,細胞内に特有の物質と反応して分解する,ジスルフィド結合からなる材料をカプセル壁に利用することでガン細胞中でのみ薬剤を迅速に放出するカプセルを調製した.調製したナノカプセルを試験に用いると,細胞外では薬剤をカプセル内に保持し,細胞内では迅速に外部に薬剤を放出する様子が観察され,細胞内外での薬剤の保持と放出を制御できたことを確認した.調製法は非常に容易であり,大量に合成できるので,今後,本分野で応用されることが期待される.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,抗ガン剤の副作用や投与回数を軽減するために,抗ガン剤をナノカプセルに封入した上で血中に投与する方法が利用されている.しかし,患部でも薬剤を放出しにくく,治療効果が低いという問題がある.本研究では,細胞内に特有の物質と反応して分解する新しい材料をカプセル壁に利用することでガン細胞中でのみ薬剤を迅速に放出するカプセルを創製することに成功した.開発した新規抗ガン剤内包ナノカプセルは細胞外では薬剤を保持し,細胞内では迅速に薬剤を放出するため,今後,ガン治療において,抗ガン剤の副作用や投与回数を減らすための新しい方法論として応用されることが期待される.
|