研究課題/領域番号 |
16K06851
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
反応工学・プロセスシステム
|
研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 (2017-2019) 地方独立行政法人大阪市立工業研究所 (2016) |
研究代表者 |
岩井 利之 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 主任研究員 (20416291)
|
研究分担者 |
伊藤 貴敏 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 総括研究員 (60416295)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | マイクロリアクター / フロー合成 / フラーレン / メタノフラーレン / 有機薄膜太陽電池 / ヒドラゾン / 硫黄イリド |
研究成果の概要 |
我々が開発した水系ヒドラゾン法及び、硫黄イリド法によるメタノフラーレン誘導体の合成反応のフロー合成化検討を行った。水系ヒドラゾン法のフロー化検討では、加熱反応によるフレロイド体の生成と光異性化を2つのフローリアクターに分割し、これらを連結することで[6,6]PCBMの直接合成を行った。また、硫黄イリド法ではフロー合成条件下に最適な有機塩基の再探索を行い、滞留時間0.3~2.5秒での[6,6]PCBM合成に成功した。いずれの反応においても連続送液実験を行うことに成功したことで、大量合成法への展開が期待できる結果を得た。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フローマイクロ合成という手法は、混合が早い、温度制御が精密かつ容易、反応時間の精密制御が可能などの特長があり、有機合成化学の分野を中心に広く注目を集めており、実用化が期待されている技術である。また、小さなスケールから利用でき、必要な量だけ製造することも可能であるため、環境負荷低減にもつながる技術でもある。本研究成果は、PCBMのみならず、今後開発される可能性のある様々なメタノフラーレン誘導体の合成にも適用できるものであると考えており、有機薄膜太陽電池の開発、ひいてはエネルギー問題、環境問題の解決策にも資するものであるといえる。
|