研究課題
基盤研究(C)
本研究では、種々のへテロポリ酸集合体の収差補正走査透過電子顕微鏡による原子分解能観察に成功し、固体ヘテロポリ酸触媒の構造評価に収差補正走査透過電子顕微鏡が利用可能であることを示した。また、触媒材料開発を目的としてヘテロポリ酸分子の集積構造制御を試み、ケギン型ヘテロポリ酸ナノシートという新規な材料の合成に成功した。さらに、電子顕微鏡による評価技術を利用して、得られたナノシートの詳細な構造解析に成功した。
へテロポリ酸分子の直接観察が可能となったことにより、固体ヘテロポリ酸触媒のより詳細な構造評価が可能となった。これにより、高効率な固体ヘテロポリ酸触媒の開発が加速されると期待できる。また、電子顕微鏡による直接観察は、ナノ材料の構造評価に特に有効である。本研究の成果によって、ヘテロポリ酸分子の配列を制御した新規なナノ材料の開発が加速されると期待できる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件) 産業財産権 (1件)
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