研究課題/領域番号 |
16K06867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
谷野 孝徳 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (50467669)
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研究分担者 |
大嶋 孝之 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (30251119)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 非加熱殺菌 / 高電圧パルス電界 / 金属フリー / 液状食品 / 殺菌 / 損傷金 / 日本酒 / 導電率 / 損傷菌 / 食品 / 静電気 |
研究成果の概要 |
本研究では液状食品の非加熱殺菌処理手法として薬剤を用いない電界の物理的作用を利用した高電圧パルス電界殺菌に着目し、この殺菌処理過程における食品中への金属漏洩ならびに食品への臭い移りの懸念を根本的に払拭するために、カーボン材料ならびにシリコン材料をそれぞれ電極材料、装置構成材料とした装置を開発した。また、装置構造体として高電圧電極とアース電極の間に隔膜を導入し、高電圧側に冷却水を循環させることで温度上昇を抑えこれまで以上の非加熱殺菌を可能とした。殺菌対象物は本装置を用いた殺菌し長期間(1ヶ月)保存した後でも安定していたことを確認し、安全性・安定性の高い殺菌技術の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品中の熱に弱い成分の変性・喪失などによる食品本来の新鮮さを維持できる非加熱殺菌技術の開発が望まれている。本研究では非加熱殺菌技術の一つとして期待されている高電圧パルス電界(PEF)を用いた殺菌技術において、液状食品への金属溶出やニオイ移りの心配のない殺菌装置の開発を実施した。このような安全性に重点を置いたPEF殺菌装置開発の試みは世界初である。本装置を用いることで加熱されていない新鮮な風味を維持した液状食品の生産が可能になる。また風味だけではなく熱により変質してしまう各種有用成分の維持も可能になることから、国民の健康増進につながる新たな液状食品の開発にも資することができると考えられる。
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