研究課題/領域番号 |
16K06912
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
新井 励 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60508381)
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研究協力者 |
立花 雅樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | ADCP / 濁度 / 浮遊懸濁物質 / 熱水鉱床 / 海中音響 / 統計解析 / 懸濁物質 / 動物プランクトン / 植物プランクトン / 超音波流速計 / 濁度計測 / 主成分分析 / 海域モニタリング / 海洋モニタリング / 海洋計測 / 海洋工学 / 海洋資源 / 海洋環境 / 海洋音響 |
研究成果の概要 |
本課題は,超音波流速計(ADCP)による熱水鉱床の開発時に発生する異なる濁度の非接触計測である。日本周辺海域には海洋資源となる海底熱水鉱床が存在し,熱水鉱床の開発に際し周辺生態系に対する環境影響評価をするため,採鉱時に懸濁物質がどの程度発生・拡散・堆積するかを把握する必要がある。 ADCPは流向流速計であるが同時に反射強度である散乱強度も計測しており,散乱強度から濁度の定量を試みた。まず,散乱強度から,超音波の距離減衰等を考慮した物理モデルにより濁度分布を推算した。さらに,濁度は,複数の濁度応答の足し合わせと考え,ADCPにより推算した濁度から統計的手法により異なる懸濁物質濃度の情報を抽出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,海域調査で用いられる既存の計測器であるADCPの散乱強度データを用いることで船上・AUV・ROVより非接触で濁度の計測することが可能となるため,大幅な調査コスト削減となる.また,3次元流向流速データを取得すると同時に物質ごとの濁度を空間的に把握することが可能となり,高効率に海面下の情報が取得できる。世界的な人口増加にともない、資源の少ない日本は危機的状況に陥る危険性を有している。この課題を解決するうえでも日本近海における資源開発。またそれに伴う世界に輸出できうる技術開発は急務であることからも、本研究から得られる成果は日本国の財産として将来の国を支える技術の一助となりえる.
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