研究課題/領域番号 |
16K06917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
船舶海洋工学
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研究機関 | 富山高等専門学校 |
研究代表者 |
向瀬 紀一郎 富山高等専門学校, 商船学科, 准教授 (60408721)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 小型無人航空機 / 船舶工学 / 三次元再構成 / 風洞実験 |
研究成果の概要 |
日本経済を支える海上輸送のエネルギー効率を向上させること,また荒天時の船舶の安全性を向上させることを目的とし,船舶の空力特性の研究に取り組んでいる。その研究のための風洞実験や数値流体シミュレーションにおいて必要となる,運用中の船舶の上部構造物の精密な3次元形状データを,小型無人航空機(ドローン)の援用および3次元再構成技術の応用によって,低コストかつ短期間で制作する手法を構築した。富山高専の運用している練習船「若潮丸」を,さまざまな視点から撮影した画像データをコンピュータで解析することによって,甲板上の機器や上部構造物の立体形状をコンピュータ内に再現することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,ごく近年において急速に発展した複数の先端技術要素を複合的に応用することによって,運用中の船舶の風洞実験にかかるコストを大幅に抑制する,新しいワークフローを構築するものである。この独創的な手法により,運用中の船舶をドックに入れることなく,そのエネルギー効率や安全性の効果的な向上策を効率的に検討することが可能となる。また実際の改修工事に際しても,あらかじめ実船の形状データに合わせて制作された空力的付加物を短期間で装着することにより,海運会社は機会損失を被ることなく運用中の船舶の省エネルギー化を進めることも可能となるだろうと期待される。
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