研究課題/領域番号 |
16K06932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
香村 一夫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10434383)
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研究分担者 |
山田 正人 国立研究開発法人国立環境研究所, 福島支部, 室長 (30280762)
大和田 秀二 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60169084)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 最終処分場 / 都市鉱山 / レアメタル / メタル濃集ゾーン / 強制分極法 / 物理的濃縮技術 / 品位率 / 比抵抗法 / IP法 / 重液選鉱 / 浮遊選鉱 / 物理選別 / 化学選別 / リサイクル / 物理探査 / 再生可能資源・エネルギー / 廃棄物 |
研究成果の概要 |
地球上の資源は有限である。よって、消費・廃棄された資源を回収し再利用することは持続可能な社会をつくるために必須である。わが国は工業が盛んで多様な金属類から家電製品をつくり、製品の多くは、使用後、処分場に廃棄された。しかし、リサイクル法制定以前に埋立てられた処分場の浸出水にはメタル類はほとんど検出されない。本研究では、埋立層に含まれる「レアメタル」に焦点をあて、それらの含有量と化学形態を明らかにした。さらに、濃集ゾーンを特定する非破壊手法を確立するとともに、埋立層に含まれるレアメタルを物理的に濃縮する方法を検討した。資源の少ない日本では、埋立層からのレアメタル回収は国家戦略といえる課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から、①埋立年代・含有金属の種類・それらの濃度とその賦存形態、②埋立層内の金属濃集ゾーンを3次元的にピンポイントで特定する探査・解析技術、③掘削物の物理的選鉱・濃縮技術および有用金属類の抽出技術、等が明らかとなる。これらの研究は従来ほとんどなされていなかった。 そして、①~③を総合して検討することにより、検討対象とする最終処分場埋立層がいわゆる‘都市鉱山’として有望か否か?の回答を得ることが可能となる。リサイクル社会が構築される以前に、使用済みで地下に葬られた金属資源は莫大な量である。これらを工学的視点から捉え、的確なリサイクルをめざすことは、わが国にとって、重要な資源戦略となりうる。
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