研究課題/領域番号 |
16K06937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
核融合学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
今井 誠 京都大学, 工学研究科, 助教 (60263117)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | プラズマ計測 / プラズマ・核融合 / 原子・分子物理 / 中性粒子入射 / 衝突断面積 |
研究成果の概要 |
核融合プラズマ中のタングステン不純物挙動の解明に必要となる水素原子-タングステンイオン衝突断面積を、日本原子力研究開発機構原子力科学研究所設置のタンデム加速器を用いて測定した。施設側の都合でマシンタイムを予定通り確保できなかったため、研究期間を2019年度まで延長した。故障のため更新が必要となっていた重イオンスペクトロメータ分析電磁石磁場測定安定化装置を更新した後、タングステンイオンの水素原子標的衝突後の電荷分布を測定した他、磁場測定安定化装置の調整のため、より広範で強度の高い電荷分布が得られる炭素薄膜標的による電荷分布を測定し発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱核融合実現のためには、プラズマの効率的な生成と保持はもとより、その状況を把握するための計測や、燃焼灰や不純物の挙動解明など、イオン-原子衝突反応を利用する局面が多く存在するが、必要な衝突データがすべて存在しているわけではない。特にプラズマ中のタングステンイオン不純物の挙動解明は熱核融合研究における重要課題となっているが、その衝突断面積を実際に測定できる原子物理研究者と実験施設は世界的にも限られる。本研究は、水素原子とタングステンイオンの電荷変換衝突断面積を実際に測定するとともに、関連理論計算の精度向上にも役立てるもので、関連機関からも待ち望まれている。
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