研究課題/領域番号 |
16K06950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
渡辺 直子 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (20624711)
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研究分担者 |
小崎 完 北海道大学, 工学研究院, 教授 (60234746)
田中 真悟 北海道大学, 工学研究院, 助教 (90749037)
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研究協力者 |
柳原 敏
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 廃止措置 / コンクリート廃棄物 / 放射性廃棄物 / クリアランス / シナリオ評価 / コスト |
研究成果の概要 |
原子力発電所の廃止措置で大量に発生する放射性コンクリート廃棄物の合理的な処理・処分のため、セメントペースト中の放射性核種の拡散係数を決定し、移行機構を検討した。熱による変質により見かけの拡散係数は増加するが、これは脱水・脱水和による細孔分布の増大による可能性が示唆された。また、廃止措置費用のうち、作業依存費用は安全貯蔵期間の影響をあまり受けないが期間依存費用は期間に比例して増大すること、放射性廃棄物量は減衰により顕著に減少する時が存在することから、即時解体した後に将来の処分を見越して分別して廃棄体化し、廃棄物量が減少する時点まで貯蔵するというシナリオも検討に値する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱遮蔽、生体遮蔽などの高温下、または高温により変質したコンクリート中では放射性核種の拡散係数が増大している可能性を示し、廃止措置のための特性把握の際に拡散による核種の移行についても考慮に入れる必要がある可能性があることを示した。 また、現在は、廃止措置の方式として一般的に安全貯蔵が考えられているが、放射能の減衰を考慮して区分ごとの廃棄物量を推計し、将来、放射性廃棄物の輸送・処分費用が有利となる時点を見越して、即時解体後、廃棄体化した上で貯蔵するオプションについては、処分単価等の不確かさを考慮しても、費用的に安全貯蔵方式と同等か有利であることを明らかにし、検討の意義がある可能性を示した。
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